著者近影

 

 首から下げているのは

愛用の「iPad」です。

まえがき

 

唐突で驚かれるかもしれないが、ひとつあなたに訊きたいことがある。

仮に、あなたが83才以上生きるとしたら、それまでどのように生きていくのか、考えているだろうか?

もちろん、ここで83才としたのには訳がある。決して当て推量ではない。現在60才の人の平均寿命が男性

で83才と推定されるからである。つまり、現在60才ならば、あと23年生きるという計算になる。

 

「会社勤めをやめて、趣味の山歩きを月に1回はしてみたい」

「65才まで今の会社に残る。65才になったら仕事人生から引退する」

冒頭の私の問いかけに対し、あなたはこれからの人生を想定しながら、最適な返答を考えているだろう。

なかには、定年退職前で具体的なイメージができていないという人もいるかもしれない。

 

本書はこの20年間以上をどのように過ごすかについての提案である。

今後の生活を考えるにあたり、定年で仕事をやめて年金で悠々自適な生活をするという生き方は、もう

できなくなっていることに注目したい。

理由は2つある。

まず、現役組が定年後の人々の生活を支えていくという年金システムが、少子高齢化社会では成り立た

ないことである。

もうひとつは、医療の進歩で平均寿命はのびたが、医療費も高騰している。年金と医療費の点からも、

もはや現役組が定年後の人々を支えられないことである。

 

したがって、本書を通じて、今から人生の見直しをし、月10〜20万円を楽しく稼ぐことを目標に、仕事を

し続けていこうということを主張しておく。

もし、あなたが毎月稼いでいけば、心もとない年金だけを考えて生活をしていかなくてすむし、何より仕事を

していくことが健康の促進や脳の活性化につながる。また、少子高齢化などにより停滞が進む日本経済に貢献

できるという面もある。

あなたが仕事をしていくことは、二重にも三重にもプラスになるのである。

 

では、実際にどのように定年後の仕事の準備をし、健康長寿で楽しい人生を歩んでいけるのか?

まずは、これまでの定年後の人生の常識を捨ててもらいたい。これからあなたに新しい生き方を提案し、

これを実現するための具体的なノウハウを提供する。

もちろんすべてを身につける必要はない。あなたが問題意識としてもっているものや悪い習慣として身に

ついていて直したいものがあれば、優先的にその部分を読んでもらいたい。

 

また、本書で私が提案する方法は、すべて私自身が実践してきたことである。

私は2013年には75才になるが、気力・体力ともに良好であり、ハワイと東京を拠点に国際ビジネス・

コンサルタントとして、日・米・中の3カ国を駆けまわって仕事をしている。

自信をもってお勧めできるのは、 このやり方で今までやってこれたという面が強いからである。

 

第1章では、60代前半で定年退職したら、仕事を引退する「シニア」の前段階である、「プレシニア」という

新しい生き方を提案する。

第2章では、会社をやめたとしても現役で働き続けるための基本的な考え方・方法を述べる。まずはこれまでの

定年後の過ごし方についての日本の常識と、長年の企業勤務で身についた常識を打ち破ることからはじめる。

第3章では、会社をやめて独立して仕事をする際の仕事のしかたを述べる。

第4章では、会社をやめて仕事をする前にどのような準備をしていくのかを述べる。また、会社のやめ方・転職

のしかたについても述べる。

第5章では、「プレシニア」はどんな仕事をしていくのがよいのか述べる。

第6章では、出費を減らしていくことで、楽しく暮らす方法を述べる。

第7章では、原則すべてを自分ひとりでやらなければならないため、仕事を効率化させて、どこでも仕事ができる

ように、IT技術の活用について解説する。

第8章では、健康長寿であるための最も重要な健康についてであるが、著者が実践している「私の健康法」を

紹介する。

 

最後に、私のような生活を「自分にはできない」といわれる人もいるかもしれないが、あきらめずに続けることが

できれば、必ずできると断言しよう。

かくいう私にも悪い習慣はあった。これまでの考えを変えていったことで、さまざまなことが改良され、楽しく稼ぐ

ことができるようになったのだ。

私とともに、60代以降の仕事人生をいきいきと楽しんでいこう!

 

 

平成25年2月                        公平 良三


 

目 次

 

  まえがき

 

第1章 新しい60才以後の生活の提案

   1 生涯現役で働くと決心しよう

     2 健康長寿で人生を楽しもう

   3 楽しく稼ぐプレシニアの生き方

   4 企業勤めが終わったあなたに適した仕事とは?

   5 定年を遅らせることは危険、問題の先送りにすぎない

   6 55才から65才、65才以上をどう生きるか

   7 定年後は時間が足りない、時間を有効に使おう!

   8 気力があればいつまでも若々しく

   9 努力し続けられるコツは具体的な目標をもつこと

 

第2章 生涯現役で仕事をするための基本的な考え方と方法

   10 常識を捨てよう

   11 考えを変えれば成果が出る

   12 いくつになっても、筋肉・気力・脳は鍛えれば進歩する

   13 生活をリセットしよう

   14 情報と経験を蓄えよう

   15 判断力を身につけよう

   16 健康がすべてのもと

   17 インターネットとIT機器の活用

   18 人間1人でできることは限られているし、1人では楽しくない

   19 やる気と努力で大抵のことはできる!

   20 いくつになっても師が必要(1)現役時代から探す

   21 いくつになっても師が必要 (2)プレシニアは仮想の師をもつ

   22 常に新しいことに挑戦しよう ビジネスの機会・脅威・効率化

   23 常に新しいものに挑戦すれば、可能性が広がる

   24 ビッグサクセスではなくスモールサクセス!

   25 バランス感覚を養おう

   26 サクセス・ストーリーよりも失敗談にヒントがある

   27 人間は順境のもとで退歩し、逆境のときに進歩する

第3章 会社をやめて独立するときの仕事のしかた

   28 物事を大局的に、グローバル・歴史的に見よう

   29 情報の価値とは何かを考えて必要な情報を知る

   30 情報をいかに収集するか

   31 自分の立場を客観的に把握するWOTS分析

   32 今後起こりうるシナリオで考えておけばうまい対処ができる

   33 相手の興味とレベルに合わせたプレゼンをしよう

   34 何でもメモするドキュメンテーションの勧め

   35 初対面から強い印象を残し人に好かれる人間になろう

   36 嫌われるシニアにならないように

 

第4章 会社をやめる前からはじめる独立後の準備

   37 企業勤務の垢を落とそう

   38 企業に勤めているときから人脈の構築を

   39 企業に勤めているときからスキルと健康を

   40 企業勤めをやめて、独立仕事人

   41 今の会社をやめるタイミング

   42 50才以上で転職し、将来の独立に備える

   43 独立して何をする?

   44 独立のしかたの事例〜定年後に再契約して5年後に独立

   45 プレシニアの心得8箇条

 

第5章 会社をやめたあと、どんな仕事ができるか

   46 プレシニアが仕事を選ぶ基準

   47 年齢や性別よりも、個人の気力・能力の差のほうが大きい

   48 会社で出世する能力と自分だけで仕事をする能力は異なる

   49 プレシニアvs現役、仕事上の能力の差

   50 人脈の構築と利用、人脈は努力して作るものである

   51 ゼネラリストvsスペシャリスト

   52 顧問・コンサルタントの仕事のしかた

   53 クライアントの立場を考えて仕事をする

   54 執筆業、稼ぐのは難しい、何を書くのか

   55 情報を提供する本ならば、出版の可能性が広がる

   56 営業を代行するセールスレップについて

   57 セールスレップでとり扱う商品とは?

   58 人と人を結びつけるレップ

   59 レップ・コンサルタント業を自分だけではできない場合

 

第6章 個人の生活の見直しを! 出費を節減しよう

   60 60才で生活のリセットをしよう

   61 プレシニアの生活費の削減、各出費の見直し

   62 住居の見直し

   63 建坪と広さの感覚は違う

   64 プレシニアの住居は場所選定の基準で考える

   65 車を見直そう、本当に現在の車は必要か?

   66 住居と車の見直しの具体例、ケース1

   67 住居と車の見直しの具体例、ケース2

   68 3ヵ月から半年ごとに2箇所に移り住む

   69 ビジネス重視でお金を賢く使おう

   70 お金をかけるところと抑えるところを見極める

 

第7章 IT機器の活用で仕事の効率アップ!

   71 プレシニアこそIT機器を活用しよう

   72 パネルタッチでいろいろできるiPadの基本を知ろう

   73 私がiPadでやっていること(初級・中級編)

   74 私がiPadでやっていること(上級編)

   75 いつでもどこでも読める新聞電子版

   76 蔵書を電子化して、外出先で見る

   77 TwitterとFacebookになれ親しもう

   78 クラウドコンピューティング、活用するとどこでも仕事ができる

 

第8章 健康長寿であるための私の健康法

   79 私の健康法、努力して体の部位の摩耗・破壊を防ぐ

   80 私の食生活、塩分・脂肪・糖分に注意

   81 私の家での食事、塩分・コレステロール・炭水化物を控える

   82 私の運動、運動で血管・筋肉・関節を鍛える

   83 かかりやすい病気と対策、病気は早期に発見すべき

   84 私の健康診断とその結果、結果が見えれば努力ができる